日本には、世界に誇れるものづくりがあります。

その一つが、長い歴史と職人の技術によって受け継がれてきた、飛騨高山の家具づくりです。

私自身、さまざまな家具やものづくりについて見ていく中で、飛騨高山の家具に強く惹かれるものがありました。

それは、単に「高級な家具だから」「有名な家具産地だから」ということではありません。

家具を見ていると、その向こう側にいるつくり手の姿や想いまで感じられるからです。

柔らかなデザインと、使う人への思いやり

飛騨高山の家具を見て、まず感じるのは、その柔らかく優しい印象です。

木の温もりを生かした美しいフォルム。

思わず触れてみたくなるような手触り。

そして、毎日の暮らしの中で使うことまで考えられた機能性。

細部まで丁寧につくられた家具を見ていると、「長く大切に使ってほしい」という、つくり手の想いまで伝わってくるように感じます。

家具は単なる「物」ではありません。

職人の技術、経験、時間、そして使う人への思いやり。

それらが一つになって、初めて長く愛される家具になるのではないでしょうか。

なぜ日本製の家具には価値があるのか

家具について調べていると、

「日本製」

「職人」

「メイド・イン・ジャパン」

という言葉を目にすることがあります。

そこで、改めて考えました。

価格だけを比べれば、大量生産された家具の方が安い場合もあります。

しかし、日本のものづくりの価値は、価格だけでは判断できないものだと思います。

素材を選ぶ。

設計する。

加工する。

組み立てる。

仕上げる。

そして品質を確認する。

一つの家具が完成するまでには、さまざまな工程があります。

その一つひとつに技術と経験を注ぎ、目立たない部分にも手を抜かない。

使う人のことを考えながら、長く使えるものを丁寧につくる。

そうした積み重ねこそが、日本製の家具が持つ大きな価値の一つなのだと思います。

技術だけではなく、「人」を育てる

飛騨高山の家具づくりについて知る中で、私が特に心を動かされたことがあります。

それは、素晴らしい家具をつくるだけではなく、その技術やものづくりの精神を、次の世代へつないでいこうとする姿勢です。

職人を育てるということは、加工技術だけを教えることではありません。

ものづくりに向き合う姿勢。

相手を思いやる気持ち。

自分で考え、判断する力。

仕事の段取りを考えること。

そして、自分の仕事に責任を持つこと。

技術とともに、人としての土台を育てながら、次の世代へものづくりをつないでいく。

私はそこに、日本のものづくりの本当の強さがあるように感じました。

どれほど素晴らしい技術があったとしても、それを受け継ぐ人がいなければ、いつか途絶えてしまいます。

だからこそ、良い製品を残すことと同じくらい、

次の世代を育てることも、ものづくりなのだと思います。

日本のものづくりから学ぶ

飛騨高山の家具を通して、改めて感じたことがあります。

良いものづくりとは、単に「美しいものをつくる」ことだけではありません。

美しいデザイン。

使いやすさ。

品質。

細部へのこだわり。

使う人への思いやり。

そして、培ってきた技術や精神を次の世代へつないでいくこと。

そのすべてが積み重なって、一つのものづくり文化になっていくのではないでしょうか。

私たちも、こうした考え方から学ぶことがたくさんあります。

一枚板の魅力を引き出すフレアーグレインのテーブル脚

一枚板の魅力を、ものづくりの力で引き出す

フレアーグレインでは、一枚板の魅力を最大限に引き出すため、テーブル脚そのものも大切なデザインの一部として考えています。

一枚板には、一枚一枚異なる木目や形があります。

自然が長い年月をかけてつくったものだからこそ、同じ表情を持つ板は二つとしてありません。

だからこそ、その個性を邪魔するのではなく、一枚板と調和し、その魅力をさらに引き出せるテーブル脚をつくりたい。

その想いから、デザイン、寸法、機能性、使いやすさなどを考えながら、ものづくりを進めています。

フレアーグレインの一枚板テーブルデザイン脚正面イメージCG
フレアーグレインの一枚板テーブル用デザイン脚構造イメージCG

製品だけではなく、ものづくりの精神を未来へ

私たちがこれから大切にしていきたいことがあります。

それは、製品をつくるだけで終わらないことです。

これまで培ってきた技術や経験。

ものづくりに向き合う姿勢。

なぜ、この形にしたのか。

なぜ、この構造にしたのか。

どうすれば、もっと使いやすく、美しく、長く使えるものになるのか。

そうした考え方まで次の世代へ伝えていくことができれば、技術はそこで終わるのではなく、さらに進化していくのではないでしょうか。

そして、次の世代が新しい感性や技術を加え、私たちには思いつかなかった新しいものづくりへ発展させてくれる。

そんな未来をつくることも、ものづくりに携わる者の役割の一つだと考えています。

製品を残すだけではなく、ものづくりの精神を残す。

飛騨高山の家具づくりから、その大切さを改めて学びました。

まだ誕生したばかりだからこそ、学び続ける

フレアーグレインは、まだ誕生したばかりのブランドです。

私たちは、自分たちがすでに完成されたブランドだとは考えていません。

だからこそ、飛騨高山をはじめ、日本各地に受け継がれてきたものづくりの精神、職人の技術、デザインへの考え方から学び続けたいと思っています。

そして、学んだものをそのまま真似するのではなく、これまで培ってきた技術や経験、新しい発想を加えながら、フレアーグレインだからこそ生み出せるものづくりへとつなげていきたいと考えています。

一つひとつ丁寧につくること。

細部まで妥協しないこと。

デザインだけでなく、使う人のことまで考えること。

そして、技術とものづくりの精神を次の世代へつないでいくこと。

フレアーグレインは、こうした日本のものづくりの精神を大切な柱として、これからも学び、挑戦し、進化を続けていきます。

いつの日か、私たちの製品を見た方にも、

「つくり手の想いが伝わってくる。」

そう感じていただけるブランドを目指して。

一歩ずつ、ものづくりを続けてまいります。

関連情報

飛騨高山の家具づくりについては、協同組合 飛騨木工連合会「飛騨の家具」公式サイトなどでも詳しく紹介されています。

※本記事は、飛騨高山の家具づくりから私たちが感じ、学んだことを、フレアーグレインのものづくりへの考え方とともにご紹介したものです。